初心者向けのゴールド投資
◇投資経験が無くても始めやすい投資方法
世界経済が不安定に推移するなかでは、投資の方法を考えるのにも注意が必要です。
たとえば株取引は昔からのオーソドックスな方法として知られており、実際に高いリターンを狙うことも可能ですが、不祥事の発生や業績の悪化などで一気に暴落してしまうリスクを抱えています。
外国為替証拠金取引も現在では比較的低額からでも個人が参入できる数少ない方法とはいえ、紛争がひとたび起これば通貨の暴落は避けられず、同様に多額の財産を失ってしまうことにもつながりかねません。
それ以外にも中央銀行による金利政策の変更なども、外国為替証拠金取引では予期しないリスクとして考慮しておかなければならず、手軽に参入できるとはいっても、実際にリターンを手にするにはそれなりの知識と経験が必要です。
逆にこのような不安定な時代に注目されているのは、現物資産であるゴールドへの投資といえます。
昔から美術や工業などさまざまな分野でその価値を認められてきたため、現在ではニューヨークや東京、ロンドンなどをはじめとする世界のマーケットで取引がされており、マーケットの規模がきわめて大きいというのも特徴です。
そのため具体的なゴールドへの投資の方法にもさまざまなものがあり、そのなかには資産家だけが利用できる手段のほかにも、経験が少ない初心者であっても参入可能なものが含まれています。
◇リスクが少ない純金積立とは
特に初心者の間は一度に多額の収益を期待するよりも、できるだけリスクが少ない方法で、こつこつと資産を増やすような方法のほうが向いているはずです。
このようなことを踏まえて適切な方法を検討し、しかるべき専門商社や証券会社などと契約をすることが重要といえるでしょう。
その方法のひとつにゴールドリンクが販売している純金積立があります。
これは毎月一定の金額にあわせてゴールドを買い増す方法で、小さなものであっても積み上げれば大きくなるというたとえのとおり、少額からいずれ大きな資産を目指すことを意図しています。
延べ棒のような形態では一度に多額の現金を用意して購入しなければなりませんが、積み立てるのであれば一度に購入する費用は少なくても済みます。
実はこれ以外にも少額で積み立てるメリットはあり、たとえば相場の影響を受けにくいことが挙げられます。
ゴールド投資で特に気にしなければならないのは、マーケットでの取引により価格がいつでも変動しているという事実です。
このため一度に大量に購入したとしても、それが実は高値であって、その後に価格が下落してしまうといったことがよく起こります。
もちろん価格が安いときに買い、高くなったときに売り払うことができれば、よほど大きな利益を手にすることができるはずですが、初心者にとっては望みが薄いといえます。
少額ずつ積み立てるのであれば、相場が高いときも安いときもあるはずですが、平均してみれば一定の範囲内におさまるはずですので、大きなリスクが降りかかるおそれは少なくなります。
◇ゴールド投資の注意点
ほかにも投資信託とよばれる方法があり、これも初心者にとっては便利な方法です。
具体的には証券会社などと契約をするものですが、ファンドマネージャーに運用は一任しておけばよく、自力で相場を見ながら取引をする必要がないところが優れています。
本人の知識や経験が乏しい場合であっても、その部分をファンドマネージャーが補ってくれるわけですので、腕の立つファンドマネージャーが担当になれば安心です。
また投資信託の場合にも毎月一定の金額を積み立てる方法が使え、特に最近では個人をターゲットにしたこのような少額のファンドもよく出回っていますので、初心者が参入する余地は従来よりも増えたということができるでしょう。
このように初心者向けの方法はいくつかありますが、取り組むにあたって注意しなければならない点も存在します。
たとえば資産を運用によって増やすことはできるものの、現物が手元に欲しい場合に、交換してもらうことができない契約になっている場合が多いことが挙げられます。
これも契約の内容によって異なり、場合によっては一定の規模まで積み立てることができれば現物と交換してもらえるようになっているものなどもあり、契約次第の部分はありますので、あくまでも現物にこだわるのか、それとも利益が出ればそれでよしとするのかを、最初にはっきりとさせておくことも必要です。
また一般的な銀行預金などとは異なり、相場の推移によってはかならずしも資産が増えるとは限らず、逆に元本割れのようなことになってしまうケースがないわけではないことです。
これはあらゆる方法についていえることで、ゴールドだけが特別なわけではありませんが、認識が甘いまま契約をすることは避けなければなりません。
特に現物が引き出せないタイプの場合には、いざとなれば現物に頼るという方法が使えませんので、その点には十分に注意をした上でマーケットと対峙する必要があることは覚えておいたほうがよいでしょう。
最終更新日 2025年7月28日 by koseyy