【2022年まとめ】原子力発電所に依存しすぎない社会を実現
「原子力発電所の稼働を停止してほしい」
「原子力発電に代わる発電手段を模索してほしい」
「節電の仕方を勉強している」
原子力発電所に悪いイメージを持っている人は少なくありません。
しかし、そのような人は物事を一つの面からしか見ていない可能性があります。
すべての原子力発電所を停止させると、日本の電力をまかなうのは不可能です。
電気を使わない生活に戻るという条件でも、原発の排斥を進めたいという人もいます。
ただし、この現代社会において、そのような暮らしが成り立たないのは火を見るよりも明らかです。
そこでポイントになるのは、電子力発電所への依存度を少しずつ減らしていくことです。
いきなり排斥するのは無理でも、徐々に減らしていくならハードルは高くありません。
他の発電方法を確立したら、その分だけ停止するといった具合です。
この方針なら、いずれ完全に置き換えることも視野に入ってきます。
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目次
注目を集めている洋上での発電
とはいえ、実際にはこの方法が選ばれておらず、それには国際的な事情が関係しています。
温暖化の防止は地球規模の課題であり、達成の指標や目標年が定められているのです。
日本としては、それを無視するような政策を打ち出すだわけにはいきません。
何十年もかけて徐々に置き換えるのではなく、画期的な方法を実践投入していく必要性に迫られています。
そのアイデアとして注目を集めているのが洋上での発電です。
具体的な方法としては、太陽光と風力を使ったものが挙げられます。
日本は土地が狭いため、ソーラーパネルを設置できる枚数を増やしにくいです。
広大な土地がある諸外国では、敷き詰めるように設置しているケースも多いです。
日本ではそれが難しいうえに、反射の問題にも十分配慮しなければいけません。
風力発電を活発に行うことも可能
近くに人がいる居住区などがある場合、ソーラーパネルで反射された光が悪影響を及ぼしかねません。
光の公害として問題になっており、住宅間での争いに発展しているケースも見受けられます。
これらの問題は一気にクリアする手段として、洋上での設置があるというわけです。
海面であれば十分なスペースがあるので、国土の狭さに関係なく何枚でも設置できます。
しかも、反射しても周囲の人に迷惑をかける危険性もありません。
さらに、洋上に吹く風をうまく利用することで、風力発電を活発に行うことも可能です。
そのシステムを構築している企業も存在し、これからの電力供給源として大いに期待されています。
発電した電力を本土に届けること
ただし、どちらに関しても避けては通れない課題があるので注意してください。
それは発電した電力を本土に届けることです。
陸地とケーブルでつなぐことが理想的ですが、洋上だと長さが何キロにも及ぶことになるでしょう。
コストがかかりすぎますし、技術的にも難しい面がたくさんあります。
ケーブルを海底に埋めるには、専用の重機や設備も投入しなければなりません。
このような課題をクリアするために、蓄電池を積んだ大型船で運搬している企業もあります。
つまり、太陽光や風力から作った電気をその場で蓄電しておき、後日バッテリーだけ回収するという方法です。
アナログ的なアプローチですが、すぐに実施できるという点ではメリットがあります。
船と蓄電池さえ用意できるなら、技術的には特に難しい要素はありません。
船を確保するための初期投資も馬鹿にならない
ただし、天候によっては回収しづらい点や、蓄電池が劣化していく点などには注意を要します。
したがって万全の方法とはいえないのが実情であり、改善していく余地は十分に残っているのです。
もちん船を確保するための初期投資も馬鹿にはなりません。
メンテナンスも必須であり、燃料代などのランニングコストも重要です。
そのため、実践できている企業はまだ多くないというわけです。
せめてバッテリーの運搬を自動化できるなら、現実的なアプローチとしてもっと採用率が高くなるでしょう。
節電という観点での取り組みも欠かせない
上記の視点とは別に節電という観点での取り組みも欠かせません。
一人ひとりの心がけが大切であり、これまでの生活スタイルを見直すことが必要になります。
特にエアコンの運用については、根本的なところから改めることが望ましいです。
たとえば、4人家族が別々の部屋で使っているなら、リビングに集まる時間を多くするという手もあります。
不要な照明をこまめに消すこともその一つです。
個々の節電量は少なくても、これらが合わさることで影響が大きくなります。
それが数年にわたって続けられることで、金額に換算すると万単位に及ぶでしょう。
各世帯がそのように貢献することで、そのエリアにおける電力消費をかなり抑えられます。
自分だけなら構わないという意識が一番の敵となっています。
まとめ
もちろん一人あたりの節電量は微々たるものですが、多くの人が協力すれば大規模なレベルになるのです。
いわゆる100万都市なら効果も100万倍になります。
これらの取り組みの先にあるのは持続可能な社会です。
石油燃料や原子力にだけ頼る既存のスタイルでは、世界のエネルギーが枯渇していくのは間違いありません。
その未来を変えていくために、今こそ各人が電気ともう一度真剣に向き合う必要があります。
最終更新日 2025年7月28日 by koseyy